2012年03月18日

「インカ帝国展」

16日に代休が取れたので、上野の国立科学博物館で開催中の「インカ帝国展」を観てきました。

国立博物館で開催の中南米展は5回目ぐらい?
毎回とても面白い展示なので、開催を楽しみにしていました。

今回の展示は、3つの視点:考古学、人類学、歴史学 という構成になっています。

考古学の視点では、文字を持たず、鉄器や車輪を知らなかったと思われるインカ人を発掘されたものなどから観ていきます。

途中にあったのは、クスコにある石組の壁のレプリカ。
有名な12角の石を中心にしたものでした。
これは写真撮影OKだったのでパチリ。

inka_wall.jpg

その横で岩の削り方のビデオが流れていました。
大きな岩をおおよその形に削って、間に補助の石を入れて組あげる。
面が合うように岩を削った後、補助の岩を取り除けばぴったりくっつきます。
ってことでしが、鉄器がないので堅い岩をたたきつけて面を削っていくんです。
これで剃刀の刃が入らないようにできるの???って思いました。
なお、レプリカはその製法では作っていません。←スタッフの方に確認したので間違いないです。

人類学の視点では、ミイラ5体を中心に展示されていました。
このミイラ、インカに滅ぼされたチャチャポヤ人のもので、インカに滅ぼされるまでミイラを作る習慣がなkがったとか、現在の技術で分かってきたことなど、なかなか面白いです。
全部が膝を抱えて座って、顔をムンクの「叫び」みたいに手で押さえていて、それぞれの手の指の間に開かないようにか糸が渡してあるなど、形が決まっています。

そして歴史学の視点。
これが今回の展示の特徴かな?
インカ帝国ってスペイン人によって滅ぼされたあと、消滅したと考えられてきました。
しかし近年、征服後にもクスコにインカ族の末裔が残っていて、結束していたなんて判ってきました。
この古文書などから研究していく分野が歴史学です。
帝国滅亡後の話は、今まで知っていることが少なかったので、興味深かったです。

おまけのようにあるのがマチュピチュの展示。
今年、ハイラム・ビンガムがマチュピチュを発見して100年だそうな。
精密な模型が展示されて、また530インチの大型シアターで3Dを使ったマチュピチュの映像が観れます。
どちらも凄い力作です。

今回はちょっとおとなし目かな?
シカンの金の仮面みたいに派手な展示がないから、そう思うのかもしれません。
でも、良いものが沢山来ています。

展示は凄く丁寧。
ひとつひとつに結構詳しい説明がついています。
また、会場内何箇所か2〜3分の映像が流れていて、その周囲にある展示を理解する手助けになっています。
先ほど書いた石の壁のところもそうです。

そんな展示方法なので、そんなに会場内は混んでなかったのに、詰まる詰まるw
みんな、文字を読みますからねぇ。
こりゃ土日は大変でしょうねぇ。

当日、写真家・本展覧会コーディネーターの義井 豊氏によるギャラリートークが開催されたので、聞いてきました。
「普段しゃべるのが苦手」とおっしゃりつつ、苦労話などお聞きしました。
今はペルーは雨季で、展示物を運ぶのに車で八時間のところ、土砂崩れがあって24時間かかったとか、現地でのお話が中心で面白かったです。
この義井氏、近年の日本で開催されている中南米文明展のほとんどのコーディネーターをなさっています。
「今回で最後にしたいと言っているんですよ」とおっしゃっていました。
まだまだ止めないでほしいな、と思います。
会場からの「今回の展示品で一番お気に入りは何ですか?」と聞かれ、
ポスター等になっている「小型女性人物像」が好きと言われた笑顔が素敵でした。
ちなみに、チケットやポスターのデザインをされた方にこの像が好きだとは仰っておらず、偶然だそうです。

ギャラリートークの時、人類学展示監修者の篠田 謙一氏と歴史学展示監修者の網野 徹哉氏も後ろで観ていましたね。
先週には考古学監修者の島田 泉氏(シカン文化の発掘で有名)の講演があったのに、丁度休日出勤日で断念しました。

そういえば、人類学監修者の篠田氏、以前シカン文化の展示のときの講演で「面白い方だな〜」と思っていました。
今回ミイラ5体の展示の横に3D?映像で出演wされて説明してくださいます。

通常は図録以外買わないようにしているんですが、どうも中南米関係の展示ではグッズを買っちゃう傾向が。。。

今回は、

souvenir_inka.jpg

マチュピチュのクリアファイル。マチュピチュは絶対行くぞ〜!と思っているのでw
ワイルローのストラップ。愛と幸運のお守りだそうな。ご利益がありますように・・・
そして、赤っぽい5センチほどのもの、分かりますか?
キーフォルダーなんですが、先ほど書いたチャチャポヤ人のミイラ包みを模したものw
現地のレイメバンバ博物館のミュージアムショップのもので、限定品。
他にもこの包みの上にかぶさる棺(土器製でやはり顔がついています)を模したキーホルダーもありました。

会期は6月24日(日)まで。
その後、
仙台市博物館 2012年7月6日(金)〜9月9日(日)
山梨県立考古博物館 2012年9月18日(火)〜11月14日 (水)(予定)
静岡県立美術館 2012年11月27日(火)〜2013年1月27日(日)
と3か所巡ります。

よろしければ会場に足を運んでみてください。
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2011年12月18日

『流星ワゴン』

昨日、サンシャイン劇場で公演中のお芝居、『流星ワゴン』を観てきました。
演劇集団キャラメルボックスのクリスマスツアーになります。

原作は2002年出版・重松清氏の同名小説です。
「本の雑誌」の年間ベスト1に輝いた小説とか。

  37歳・秋
  「死んでもいい」と思っていた。

これが原作の本の帯に書かれていた言葉。
この言葉にひかれて、一人の女性が本を手にするところから始まります。

幽霊も出てくるしタイムスリップ(?)ありのファンタジー設定ですが、家族についての物語です。
主人公の38歳の男性・その妻・息子、主人公のお父さん、主人公と関わりをもつ父と息子と3組の親子が主な登場人物です。
それぞれ家族の問題を浮き彫りにしながらお話は進んでいきます。

前半で笑える部分がありつつ、後半は涙が止まりませんでした。
主人公を演じた阿部丈二さんも演じながら涙が出ていました。
これほど泣いたお芝居は初めてかも・・・

主人公と関わりを持つ父親役の西川浩幸さん、今年の4月に左前頭葉皮質梗塞という病気に罹り、ろれつが回らない・思っていることと別の音がでる、という症状だったそうです。
私が拝見する復帰後初のお芝居がこのお芝居でした。
病気前と比べて台詞を噛んでいる感じは若干ありましたが、以前を知らなければ違和感が無いのでは、というくらいで、台詞の多い役をしっかりこなされていました。

終演後、拍手が鳴りやまない中、最後に西川さんのご挨拶がありました。
「今年は色々とありましたが」もう私の涙腺は決壊です。

25日まで公演は続きます。
平日は良い席がまだまだあるそうです。
宜しければ劇場まで足を運んでみてください。
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2011年08月13日

「空海と密教美術」展

ちょっと前ですが3日に東京・上野の東京国立博物館で開催中の「空海と密教美術」展を観てきました。

kuukai.jpg

空海、他に知られた呼び名だと、弘法大師。
「弘法にも筆の誤り」の弘法とは弘法大師からきています。
中国より真言密教をもたらし、書家としても有名なお方です。

因みに空海は出家後に自分で名乗った名、弘法大師は死後に醍醐天皇から贈られた諡号です。

今回の展示では、空海の足跡、そして空海がもたらした密教・その発展を展示しています。

今回の展示の目玉は、何といっても京都・東寺から「立体曼陀羅」でしょう。
東寺講堂内には「立体曼陀羅」「仏像曼陀羅」と呼ばれる21体の仏像があります。
そのうちの8体が出展されています。
上の写真に載っている仏像ですね。

それ以外にも見ごたえのあるものが目白押し。
なんと展示作品の98.9%が国宝・重要文化財で構成されているそうです。

書の展示が凄い。
全長約12mの「聾瞽指帰(ろうこしいき)」をはじめ、現存する空海直筆の書5件を各巻頭から巻末まで、展示期間の限定はありますが展示されています。
私が行った時には、「聾瞽指帰」の上巻、「灌頂歴名」、「大日経開題」の3巻を観ることが出来ました。
「聾瞽指帰」には圧倒されました。
これを書いたのが20代前半…書に若い力強さを感じました。
「ここいら出来が抜けているのが判るよね〜」「うん、ちゃちゃっと書いたのが判っるw」
私が思ったことを隣にいた人たちも思ったようで。
表装の関係で弓なりになっちゃっているのに、上手く展示されて一ました。

空海が唐から持ち帰ったというものも多数展示されていました。
「御請来目録」は持ち帰ったものの目録。
その目録に載っているものもいくつか展示されていました。

しかし…国費留学生期間20年として留学したのに、2年で帰ってきちゃったと知りませんでした。
そして、その2年の間に密教の奥義をも修めてきています。
天才ってこの人の為にある言葉ですね。

さて、お目当ての立体曼陀羅は一番最後に展示されていました。
ゆったりとした空間に8体の仏像。
普段、東寺では観られない距離から、それも360度から観ることが出来ます。
結構どれも筋肉質で胸厚で合致ししているのにはびっくりしました。

降三世明王が両足で踏みつけているのが、大自在天王と烏摩(ヒンドゥー教のシヴァ神とその妃)です。
今まで観てきた踏みつけられるものといえば、四天王が邪鬼を踏みつけているものでした。
丸く小さくなった背中を踏みつけていることが多いと思います。
しかしこの降三世明王、胸を踏みつけています。
この体制は初めて観た気がします。

帝釈天がやっぱりカッコイイ黒ハート(笑)
上記写真の左側手前の仏像です。
実は、私が日本で一番ハンサムと思っている仏像さんなのです。
(本人には言わないけど、ちょっぴり従兄の若いころに似ているw)
今回じっくり拝見して、意外と鼻が低いのにびっくり。
普段観る事が出来ない背中にウットリw
グッズの販売所で、丁度売り切れていた帝釈天の絵はがきを問い合わせる人が多数いました。
それも女性ばかりw
やっぱり人気なんですねぇ。

平日、お盆前なのに混んでいました。
行った日の夜か翌日に公式HPをみると、「11時ごろ一番混みます」とありました。
丁度そのころだったんです。
展示は4章構成になっていて、1章が一番混みます。
そこを越えちゃえば楽になりますが、越えるまでが…
混んでいることも有って、一通り観るのに3時間強、立体曼陀羅や気になる展示を観るのに戻って観たので、結局4時間近くいたでしょうか。
会場内は暑くもなく寒くもなく過ごしやすく、階段付近でペットボトルから水を飲んでいても怒られることは無かったです。

因みに…上野駅から東京国立博物館への通り道にある、国立科学博物館は入場に40分待ちとの表示が…
「空海と密教美術」展も9日に平日にもかかわらず入場制限したようです。

「空海と密教美術」展は9月25日(日)まで開催されています。
よろしければ会場まで足を運んでみてください。
そのときは暑さ対策等もお忘れなく。

私は今回展示されていなかった「風信帖」を観たいので、もう1回行くつもりです。
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2010年12月04日

「東山魁夷《晩照》《光昏》とその時代」

11月30日に市川市 東山魁夷記念館で開催中の「東山魁夷《晩照》《光昏》とその時代」展を観てきました。

東山魁夷氏はとても大好きな画家。
以前から住んでいたところに近いところに東山魁夷記念館があるというのは知っていました。
今回は開館5周年特別展ということで、友達が何枚かチケットを手に入れたということで一枚分けてもらって出かけました。

最寄駅は下総中山。
駅からのミニバスは一時間に2本で所要時間は8分程。
徒歩でも20分程。
行きはバス、帰りは歩きにしました。
駅から登り道、記念館に詳しい地図があったので、それで良かったかも(笑)

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記念館の外観です。
東山氏がヨーロッパに留学した時の絵に描かれている建物に似ているかな?

一階は生涯と展示についての補足的資料。
今回の作品のテーマ的な評論が読めて面白かったです。

二階に展示室。
今回は30点弱。
人もそんなに居らず、いくつかは下絵と並んで置かれていて、ゆっくり拝見できました。
が!どの作品もガラス越しでふらふら
暗い色調の大きな作品、特に「晩照」はちょっと離れて見ると、自分の全身がバッチリ写っちゃってで肝心の絵が観えなくなっちゃいます。
保護のためにガラスがあるのは仕方が無いのだけど。。。

二階には他に休憩室が。
写真の塔の部屋になります。
日当たりが良く、木製のベンチが壁に沿ってぐるりとつくりるけになっています。
ここでパンフレットの見本等をじっくり見ることが出来ます。

一階には市川市と東山氏の関わりを綴ったビデオが上映されているホール、ミュージアムグッズを販売しているコーナー、カフェ、綺麗に整備されたお庭があります。
カフェで今回の展示のメイン作品のひとつ「光昏」に因んだケーキをダージリンで戴きました。

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紅茶はポットでサーブされて、一緒に砂時計らしきものが置かれ、「全て上に上がったらお召し上がりください。」
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砂時計が何で上???
聞いてみたらビーズだそうです。
ビーズはプラスチック、透明な液体は水なのかな?粘度がある液体なのかしら?
ショップでも販売していました。

カフェの人に聞いたら、お昼を挟んだ時間帯が混むそうです。
毎日14時からギャラリートークがあるためでしょうか。

特別展が終わったあと12/10〜2/13は通常展ですが「京洛四季」と言う作品群を中心に「京洛憧憬」という題の展示になります。
木版画の版木がでるみたいなので、また行こうと思います黒ハート

帰りに中山法華経寺の境内を通りました。
広くて立派なのにびっくり!
夕方4時半過ぎていたので、建物の扉が全て閉じていたのが残念でした。

我が家からはあまり行かない方向ですが、1時間ちょっとで行けるので、またふらりと出掛けてみたいと思ってます。

今回の特別展は明日まで。
宜しければ足を運んでみてください。

時計6時晴れ
posted by 美々 at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観てきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月30日

「東大寺大仏―天平の至宝―」

昨日、半休を取って上野の国立博物館で開催中の「東大寺大仏―天平の至宝―」 を観てきました。

1年に1回は奈良に行く私。
それも東大寺には行く頻度が高いですね。
東京での東大寺の展示、楽しみにしていました。

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会場は平成館。
大きな展示ではお馴染みです。

平成館の入り口を入って左手にラウンジがあって、自由に休むことが出来ます。
そこに実物大の大仏さまの手の模型が置いてありました。

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人がいれば大きさが比較できて分かり易いのですけど…高さは2.6m。
いかに大仏さまが大きいか分かりますね。

会場は2階。
入口の前にグッズ売り場があります。
「出てきたら図録でも買おう」と思っていたら、「今なら図録ご購入の方に東大寺の僧侶の方からご朱印がいただけます。」との案内が。
毎日かは分かりませんが、日に2回、1時間ほどご朱印をいただける時間があるようです。
“今なら”、“季節限定”弱いんですのねw
早速購入していただきました。

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なんて書いたあるか分かりますか?
「華」です。
東大寺は華厳宗大本山にあたります。

会場は4つのテーマ+VRシアターの5つの構成になっていました。

第1章 東大寺のはじまり−前身寺院と東大寺創建

ここでは“東大寺”として歴史に上がってくる前、前身のお寺である聖武天皇と光明皇后の、1歳になる前に夭逝した皇子を弔うために営んだ山房、その山房が発展したとも言われる金鐘寺(こんしゅじ)、他にもいくつかあったお寺をまとめて大和国国分寺である金光明寺(き(こ)んこうみょうじ)、そういったお寺の遺物が展示されていました。
瓦などが多く、三彩陶器の瓦など「どんなお寺だったんだろう?」と想像を掻き立てられるものがありました。
南都七大寺(なんとしちだいじ)東大寺・西大寺・法隆寺・薬師寺・大安寺・元興寺・興福寺のなかでは新しい部類に入るのか、“興福寺式の瓦”とか他のお寺の形式の物がありました。
それが発展して、“東大寺式”と言われるものが出来たようです。

第2章 大仏造立 

天平勝宝4年(752)、大仏の開眼供養会が行われました。
インドから来た僧が開眼を司り、大仏殿の外では中国や東南アジアなどから伝わった伎楽(ぎがく)など様々な楽(がく)が催され、相当華やかであったようです。
その時に使われたと言われる伎楽面がまだ残っており、今回展示されています。
そして、先日新聞1面を飾った東大寺大仏殿(金堂)の鎮壇具。
「東大寺大仏殿(金堂)の鎮壇具の大刀が実は正倉院から持ち出されて行方が分からなかったもの」なんてニュースになりました。
今回の展示では鎮壇具がいくつか展示されています。
ニュースになったものとは別の物ですが、細工の細かい鎮壇具の大刀・水晶や琥珀などの宝石類・銀の小壺など、いかにも「お宝」といったもので、大仏に如何に願いを込めていたかが分かる気がします。

ここに今回の目玉と思われるものが多数展示されていました。

国宝 誕生釈迦仏立像及び灌仏盤、国宝 良弁僧正座像、国宝 八角燈籠、国宝 僧形八幡坐像…
因みに鎮壇具も国宝です。

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八角燈籠ですね。
改めて大きさにビックリ!

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会場はこんなかんじです。

誕生釈迦仏立像及び灌仏盤、4月のお釈迦様の誕生を祝う「花祭り」「灌仏会」で、お釈迦様の像に甘茶を掛けるのに使われます。
まず現物が展示されていて、360度ぐるりと回れるようになっています。
灌仏盤にスポットライトが何箇所か当たっていました。

先に進むとビデオがテレビで流れていて、灌仏盤の詳細な画像でした。
細かい線で、麒麟、鳥に乗って空を飛ぶ仙人、花など多数の絵が描かれているのが分かりました。
この映像を観て、灌仏盤を改めて観に戻る人の多いことw
私も映像の画像を思い出しながら、灌仏盤を探しました。

僧形八幡坐像、快慶の作で、鎌倉時代の作とは思えないほど状態が素晴らしく、彩色も艶やかに残っています。
写真を今観るとそんな感じがしないのですが…現物を観たとき、「俳優の松平健氏の頬がこけたらこんな感じ?w」と思ってしまいました。

第3章に行く前に、大仏殿のVR(バーチャルリアリティー)シアターがありました。
高さ約7メートル、幅約8.5メートルの大画面。
通常見ることができる正面からの映像、高いところから観たシーン、バーチャルならでの光背を取り除いた後姿の大仏様…なかなか面白かったです。
背中に穴があいているのは知らなかったなw

第3章 天平の至宝

ここでは天平文化から伝わる遺物が展示されています。
ここでの目玉は法華堂(三月堂)の本尊、不空羂索官能立像(ふくけんじゃくかんのんりゅうぞう)の光背。

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普段はご本尊の後ろなので良く見えない光背、8月に奈良に行ったときに(実は行ってたんですw)法華堂の係の方とお話して、「凄く綺麗なものだから楽しみにしていてください」と言われていました。
本当に綺麗。
黒ずんでいるところは出来た当初の物、金に光っているところは後補の物だそうですが、ご本尊やご本尊が被っている宝冠(世界三大宝冠の一つだそうな)も煌びやかなものなので、出来た当初は眩しい位に神々しかったのでは?

他にも織物等、正倉院にあるものと類似性のあるものが多数出ていました。

後から書きます火災とは別なのですが、お水取りで有名な二月堂が寛文7年(1667)のお水取り中に火災にあい、その時持ち出された本尊の光背、紺色の紙に銀の文字で華厳経が書かれた経文(二月堂焼経)もこちらで展示されていました。
どちらも「燃えていなければ・・・」と思わせるものです。
特に光背はひび割れ・破損がひどく、3分の2程度しかありません。
ここでふと思ったこと・・・二月堂の本尊は大小2体の十一面観音だそうで、お水取りの儀式をする僧侶も観たことが無いという秘仏です。
中世以前には今ほど絶対的な秘仏ではなかったらしいので、火災後のお姿がかわいそうで出せない、なんて裏事情があるのかな、なんて勘ぐりすぎですかね?w

第4章 重源と公慶

東大寺は何回か火災にあっています。
そのうちの特に大きく、大仏に影響があったのが2回。
1回目は治承4年(1180)、平重衡(たいらのしげひら)が放った火が東大寺、興福寺を焼き尽くしました。
その当時の朝廷には東大寺を再建する資金はなく、その復興に力を尽くしたのが重源(ちょうげん)です。
源頼朝をはじめ鎌倉幕府の武士ら有力者の支援を取り付け、全国で勧進(かんじん:寺院の建立や修繕などのために、信者や有志者に説き、その費用を奉納させること)を展開しました。

話はそれますが、歌舞伎の「勧進帳」はこの時の話で、勧進の目的について書かれた巻物形式の趣意書、勧進帳を逃亡中の義経主従が持っている訳は無く、東大寺再建のための勧進を行っていると偽っているため、関所の役人の富樫の前で別な巻物を勧進帳であるとして、朗々と読み上げ関所を通って行くという話です。

重源は3回にわたって宋に渡って学び、快慶の師匠に当たる方だそうです。
今回の展示では80歳を超えてなお眼光が鋭い姿の僧形、快慶作の地蔵菩薩、重源が持ってきたと言われる五劫思惟阿弥陀如来像(あまりにも長い時間瞑想した為、髪の毛が延びちゃった=アフロみたいwな阿弥陀様)がありました。

2回目は永禄10年(1567)。
再度兵火に罹り、体の大半が溶けてしまいました。
公慶が勧進を司り、8年の年月を掛けて復興されました。
今の大仏の顔を作ったのはこの公慶。
こちらも僧形が展示されています。
苦労を慮ってか、左目が赤く充血している像でした。

音声ガイドは俳優の國村隼氏。
春にドラマで聖武天皇を演じられたそうです。
落ち着いた声が素敵な音声ガイドでした。

思いの外空いている展示でした。
出展数も少ないので、普段はじっくり見ないものもゆっくり興味深く拝見できました。

会期は12月12日(日)まで。
2010年11月2日(火)〜21日(日)の間は一部展示が入れ換わり、正倉院宝物が展示されます。
宜しければ会場まで足を運んでみてください。

※公式HPからblog用に会場内の写真の提供があったので使ってみました。

時計6時雨台風
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2010年07月04日

7月歌舞伎鑑賞教室「身替座禅」

昨日、7月歌舞伎鑑賞教室「身替座禅」を観てきました。

昨日が初日。
観たのは2時半からの回なので、初回ではないのですが・・・

解説である「歌舞伎のみかた」を観て、20分の休憩が入り、お芝居を1本見る形です。

今回、「歌舞伎のみかた」をやったのが、中村壱太郎(かずたろう)丈19歳&中村隼人丈、なんと16歳!現役の高校2年生です。
初っ端は客席後方から登場。
映像を使って、「ジャ○ーズじゃないの?」という演出。
観客の女子高生から「キャー!」と声が上がってますw
「いつもと雰囲気が違うね〜」と一緒に行った友達と話していました。

解説も舞台の上手下手、花道の説明なんか一緒なのに一味違います。
壱太郎丈は説明がこなれているのですが、隼人丈が棒読みで初々しいことw

解説の最後では、映像ではあったけど実際に化粧をしているところ見せてくれました。
これは面白かった。

休憩を挿んだ後のお芝居は「身替座禅」は、元は狂言の「花子」と言うお芝居。
それを歌舞伎にとりいれたもので、笑えます。

旦那様が以前旅に出たときに浮気した相手"花子"が近くまできて宿を取り、「会いたい会いたい」と文を寄こしました。
旦那様は出掛けたいところですが、奥様がべったりしていて出かけられない。
色々策を練り、一晩座禅を組み、お堂に籠ることをやっと奥様から許してもらい、座禅を家来の太郎冠者に身替りさせて、旦那様は出掛けてしまいます。
奥様は旦那様のことが大好きで、心配で仕方がない。
狭いところで座禅している太郎冠者扮する旦那さまをみて、お茶やお菓子を差し入れます。
結局太郎冠者が扮しているのがばれてしまいます。
奥様は「ちゃんと話してくれれば、一晩位行かせたものを」と地団駄を踏んで泣いてしまいます。
そして、太郎冠者の代わりに座禅を組んで旦那様の帰りを待っていたところ、気持ちよくほろ酔い加減の旦那さまが帰ってきます。
奥様が太郎冠者の代わりに座っているのを気付かず、のろけ話から奥様の悪口「色が黒くて猿のようだ」とか言い始めます。
奥様だと分かってさあ大変!

と言うお話です。
奥様を演ずるのは、普通は女役をやらない役者さんが扮します。
今回は坂東彦三郎丈。
背の大きな声も低めなので、堂々とした悪役などが似合う役者さんです。
その彦三郎丈がおすべらかしの髪型・小袖姿、白塗りで目のふちにほんのり紅。
失礼ながら笑えますw
「シャーッ!」と掛け声を掛けて怒ったときの怖いこと。
でもいじらしいんですよね〜
「旦那さまが好きで好きで仕方がない」というのが良く分かります。

旦那役は中村錦之助丈。品の良い色男役がお似合いで、風情あり。

解説の二人は奥様の腰元役。
壱太郎丈の方が声も立ち振る舞いも女性らしかった。
隼人丈はまだ声が安定していない感じ。

太郎冠者は坂東亀三郎丈。
飄々としていて良い感じ。声の通りがいい役者さんだなぁ〜っと改めて思いました。

「身替座禅」は一旦幕が締まりますが、花道から解説の二人がすっかり化粧を落とし、袴姿で登場します。
そこでまた解説の続き。
狂言の「花子」と歌舞伎の「身替座禅」の違いや舞台や演奏の話などをして、最後に狂言から歌舞伎になったお芝居「棒しばり」の一部分を二人が演じて完全に幕となります。

面白かった!!
何度笑ったことでしょう。
彦三郎丈、いいです!
でも、膝の調子が悪そうで、座ったり立ったりが辛そうでした。

そして・・・最初の解説が終わった休憩時間、友達と二人、チケット売り場に最終日の最終公演のチケットを買いに行っちゃいましたw
解説二人がどう成長するか見たくて(爆)
24日(土)2時半からまた国立劇場に行きます。

ということで、7月24日(土)まで国立劇場で公演は続きます。
7月20日(火)・23日(金)には夜7時から開幕の「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」もあります。
よかったら劇場まで足を運んでみてください。

時計6時半曇り
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2010年06月06日

『バイ・バイ・ブラックバード』 そして 「歌舞伎で広げる茶の湯の心」講演会

先週の土曜日5月29日に演劇集団キャラメルボックスの公演『バイ・バイ・ブラックバード』を池袋のサンシャイン劇場で観てきました。
翌日の日曜日、お茶の関係で「歌舞伎で広げる茶の湯の心」講演会、歌舞伎役者の市川段治郎丈の講演を横浜の新都市ホールで観てきました。

まずは『バイ・バイ・ブラックバード』から。

粗筋は・・・
2010年6月、世界各地で新種の熱病が流行。
亡くなる人も続出した。
治った人も沢山いるが、大きな後遺症が残る。
その後遺症とは、今までの人生の中からぽっかりと数年分の記憶が抜け落ちる。
主人公ナツカの場合は、11年分の記憶。
その結果、彼女の心は16歳の頃に戻ってしまった。
ナツカは、記憶喪失者が再教育を受ける学校(都立でしたw)に通い始める。
最後の記憶である16歳。
クラスメイトも全て最終記憶は16歳。
しかし、失われた年月の長さはそれぞれ違い、実年齢は20歳そこそこ〜40代後半という4人の「16歳」がいた……。

実際にこんな病気に罹ったらどうしよう?と思う切ないお話でした。
今までの人生からすっぽり記憶が抜けてしまい、今までしていた仕事が出来ない、家族が分からない(奥さんとで会った記憶がないから、子供も分からない)など・・・
ナツカを中心に話は動きますが、他のクラスメイトと家族のエピソードも上手く噛みあわされて行きます。
自分が16歳までの記憶しか無かったならば・・・
仕事をした経験や知識が無くなるから生活は出来なくなるし、今仲良くしている人の大半は16歳以降の知り合いだし・・・
身体は衰えているのに、知識は無い。
精神的に追い詰められそうです。
“今”の大事さを考えさせられたお芝居でした。

東京公演は今日が千秋楽。
引き続き6月12日(土)〜20日(日) 新神戸オリエンタル劇場 で公演があります。
宜しければ劇場まで足を運んでみてください。


続いて「歌舞伎で広げる茶の湯の心」講演会について。
うちの先生が所属されている団体が主催するとのことで、行ってきました。

講演は2部構成に分かれていて、1部は主役の歌舞伎役者・市川段治郎丈の講演、2部は立ち回りなどの実演でした。

1部は更に2つに分かれていて、最初の30分は小市宗恵氏(茶道裏千家講師)との対談。
これが「徹子の部屋」ならぬ「敬子の部屋」と題されていて、「段治郎さんにリラックスしていただくため」(小市先生談)とのこと。
小市先生、60代だと思うのですが、“玉ねぎ頭”&“振袖”と本家をもじった格好で中々楽しい対談でした。

1部後半は段治郎丈が映像を交えて「歌舞伎とは」と歴史から、歌舞伎の種類から、楽屋でのお話から、師匠の市川猿之助丈との逸話から、色々お話盛り沢山。
特に隈取りの話にはびっくり。
演目が決まった数ヶ月前から隈取りの準備が始まるそうで、お弟子さんが画材屋(!)に行き材料を買ってきて、鬢付け油と共に何カ月も練り上げるそうです。
役者さんによっても作り方は違うそうです。

2部は他に若手2人入っての立ち回りでしたが、なぜか舞台下で演じられたため、殆ど見えませんでいた。
毎年行く国立劇場の歌舞伎鑑賞教室より丁寧な説明だったのに・・・
残念でした。

開演前、ロビーではお抹茶がふるまわれ、お菓子は段治郎丈の屋号「沢瀉(オモダカ)屋」にちなんだ山口県のお菓子「おもだか」でした。
掛けてあるお軸は段治郎丈の隈取りだったそうですが、見損ねたw

歌舞伎が直ぐに観に行きたくなる講演で、なかなか良かったす。
立ち回りさえ見えればねぇ。。。

時計7時曇り
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2010年05月29日

二泊三日奈良旅行 2010年初夏

先週5月21日(金)〜23日(日)の2泊3日で奈良に行ってきました。
今年は平城遷都1300年ということで、イベント目白押し!

当初の目的は
1.奈良国立博物館で開催中の「大遣唐使展」

2.長谷寺の大観音特別拝観←観音様の足を触れます(笑)

でした。

色々調べていくと、観たいもの目白押し。

結局

1日目…室生寺(「十二神将勢揃い 金堂特別拝観」狙い)
   室生龍穴神社(奥宮(龍穴)が日本有数のパワースポットらしい)
   長谷寺(入り口で「特別拝観は本日終了」と聞き、入口までw)
   奈良国立博物館(第一のお目当て「大遣唐使展」見学)

2日目…平城遷都1300年祭平城宮跡(メイン会場)見学(ほぼ一日歩き回り、木簡作製なども体験)
   飛鳥資料館での「キトラ古墳壁画四神」特別公開

3日目…長谷寺(第二のお目当て大観音の足をすりすりw)
   壺阪寺(「結縁御開帳」と「三重塔初層特別開扉」狙い)
   當麻寺(「大師堂特別公開」と「国宝・東塔&西塔」)

良く歩きました!
特に2日目。
朝、ホテルを8時に出て歩いて平城宮跡まで行ってから、会場を右往左往。
「あのイベントの受付時間は・・・」「うわ、申し込んだイベントが始まっちゃう!」と速足で行ったり来たり。
お昼を食べる時間も惜しく、ソフトクリームを食べただけw
飛鳥資料館は土曜日夜9時まで開館していたので、閉館までいました。
夜ごはんは途中で柿の葉寿司を買ってあったのに、結局食べる元気がなく、お風呂後マッサージしてもらって直ぐ寝ちゃいました。

それぞれが速足での見物でしたが十分満喫しました。

今年はあと2回奈良に行くことになりそうです(^_^;)

時計7時曇り
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2010年01月24日

初春歌舞伎公演「通し狂言 旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」

昨日、国立劇場で公演中の歌舞伎、初春歌舞伎公演「通し狂言 旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」を観てきました。

ここ数年、1月の国立劇場は尾上菊五郎丈を中心に、昔演じられたけれど今は演じられなくなったお芝居を『復活狂言』として、手直し等加えた公演になっています。
今回のお芝居も大正期以降上演されたことがなかったお芝居です。

菊五郎丈演じる柿木金助(かきのききんすけ)は、江戸時代に大凧に乗って名古屋城天守閣の金の鯱から鱗を盗んだとされる伝説の大盗賊です。
今回のお芝居は、金助を謀反人に仕立て、お家騒動や恋の話など盛り沢山に詰め込まれたお芝居でした。

御多分に洩れず、ストーリーをまともにおっちゃいけない(笑)
歌舞伎の破天荒なお芝居です。
○○実は▼▼なんて言う設定も沢山あり、「そことそこがそうなるの?」なんてことも。

しっかし、色々見せてくれます、楽しませてくれます!
金助が大凧で名古屋城に行くシーン、菊五郎丈が凧に乗って客席上空を斜めに横切って行きます。
その途中、客席から触れるんじゃないかしら?ぐらいの高さまで下りていくし、たどり着いた先の天守閣の屋根は、斜めの客席にはみ出して、こちらもお客の頭上にあるしw
本水と言って、本当の水が滝のように(実際滝のシーンですが)吹き出ている中で、鯱と半裸で立ち回りするのは菊之助丈。
舞台装置、お金掛かってます!
団蔵丈のコミカルな笑いを誘うシーン。
「チューチュートレイン」をこんなところで聴くとはねw

そして今回一番私の目を引いたのは、松緑丈。
踊りの藤間流お家元でもあるので、元々動きは素晴らしい方でしたが、途中の六方の切れのよさ、動きのスムーズさ、素敵でした。

いや〜楽しいお芝居でした。
これから毎年お正月は国立劇場に行くかもしれません。
2等席でしたが十分観易く、12時〜16時で2500円。
堪能しました。

今回初めて着物を着て歌舞伎を観に行きました。
国立劇場は前の客席との幅もゆとりがあるので、全然苦にならなかったです。

今回のお芝居は 2010年1月27日(水)まで。
宜しければ劇場まで足を運んでみてください。

時計8時晴れ
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2009年12月20日

「エンジェル・イヤーズ・ストーリー」

昨日19日、演劇集団キャラメルボックスのクリスマス公演 「エンジェル・イヤーズ・ストーリー」 を観てきました。

主人公は小さな出版社を経営する中年男性。
家族は妻・大学生の息子と娘が一人ずつ・母の5人。
ごく普通のどこにでもいる家族です。
主人公があることから人の心の声を聴くことが出来るようになります。
「仲が良い」と思っていた家族なのに、本当は自分のことをどう思っているか知ってしまう。
しかし、娘がある事件に巻き込まれていることに気付き、助けようと動いていく。
クリスマス前の数日間の話になっています。

「他人の心の声が聞こえる」…怖いことですよね?
私は聞こえて欲しくない。
否応がなしに聞こえるようになった主人公の葛藤、回りの反応…
「心の声」は別な役者さんが演じるのですが、なかなか面白い演出ですw
声を演じる役者さんは共通してあるアイテムを身に着けるのですが、それらのアイテムの1つが欲しくなっちゃいました。

あ、公演のポスターには主人公を演じる西川浩幸さんと小学生ぐらいの女の子が写っています。
その女の子が出てくるのかと思ったら、出てきませんでした。
あくまでもイメージ写真のようです。

主人公の妻役は大森美紀子さん。
実生活でも西川さんの奥さま。
夫婦役での共演は始めてみました。
そうでなくともあまり一緒に舞台に立っているのは観ることがないかな?

笑いあり、ウルウル来る場面も有り、しんみりする場面も有り。
キャラメルボックスらしい心温まるファンタジーです。

公演は12月25日(金)まで、池袋のサンシャイン劇場で開催されています。
どうやら24日、昼夜とも良席が残っているようです。
素敵なお話なので、宜しければ劇場まで足を運んでみてください。

時計7時晴れ
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2009年12月13日

『コルテオ』

代々木国立競技場横で開催されているシルク・ド・ソレイユの『コルテオ』を観てきました。

お馴染みのシルク・ド・ソレイユ。
新しい演目が公演されるたびに出かけています。
『コルテオ』とはイタリア語で“行列”の意味だそうです。

今回の『コルテオ』、実は観る前に既に観た人から「面白くなかった」という評判を聞いていたのです。
あまり期待しないで出かけました。

会場となるのは円形の特設テント。
中に柱が一本も有りません。
舞台は真ん中に目の形のようにあり、ほぼ360度が観客席。
舞台は目の両端部分から出入りするようになっています。

入ったときは舞台を囲むように垂れ幕が下りています。
その絵が幻想的。

開演前にも客席にアーティスト(出演者のことね)が歩き回っていて、既に舞台の席に引きずり込まれていく感じでした。
私たちは開演10分くらい前に席に着いたのですが、もっと早く行った方が楽しめると思います。

幕が開いて開演!
いきなり沢山のアーティストが色々なところで色々していて、もう、どこを観て良いか分からない。
演目と幕間の区切れがないのはいつものこと。
いつの間にか一つ目の演目「シャンデリア」が始まっていました。

シルク・ド・ソレイユは通常ナレーションなどないのですが、『コルテオ』では日本語のナレーションが入ったり、アーティストが日本語で「助けて〜」って言ったりします。

ストーリーは一人のクラウンが死ぬ夢を観る、その夢の世界です。
クラウンの回想が幻想的に描かれています。
愛する女性たちが出てきたり、子供のころのベットで飛び跳ねてまくら投げなどなど。

今回は舞台を中央に作っている所為でしょうか、舞台が小さいと思います。
その分演目も小ぶりの物が多いかな?
その反面、舞台が近い!
私は前から3列目で観たのですが、いつも以上(大体遠くても10列目前後)に演目を間近で観た感じ出します。

化粧も全然怖くない感じ。
以前、クラウンの化粧の濃さ・デフォルメの強さで怖く見えたのでしょう、泣いている子を観たことが何回かあります。
今回はほんわかした親しみ易い化粧が多いと思います。

もちろん迫力ある演目も多数ありました。
最後の鉄棒を使った演目「ツアーニク」がお気に入りです。
客席を巻き込む演目も有り、楽しかった♪

東京公演は2010年1月24日(日)まで。
これが東京での最終公演になるようです。
その後
福岡:2010年2月11日(祝)〜2010年4月4日(日)
仙台:2010年4月21日(水)〜2010年6月6日(日)

よろしければ会場に足を運んでみてください。


舞浜で常設に開催されている『ZED』、誰か観に行こうよ〜♪

時計7時半曇り
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2009年11月29日

FENCE OF DEFENSE LIVE 「2235 ZERO GENERATION-UPDATE」

25日夜、CLUB CITTA' 川崎にて開催されましたFENCE OF DEFENSE(以下FOD)のLIVE、「2235 ZERO GENERATION-UPDATE」を観てきました。

『2235 ZERO GENERATION』とは、彼らの3枚目のアルバムの題名です。
俗に言うコンセプトアルバムってやつでして、ストーリーが有るアルバムです。
がちがちの管理社会の2235年から現代(アルバム発売時が1988年w)にタイムトラベルしてきた未来人が一人の女性に出会い、お互いに影響を受けていく…みたいな感じで、“このままで未来は良いのか?”など投げかけています。
他に写真集付きのストーリーブック、アニメーション「AKIRA」のスタッフで作られたミュージッククリップ(でいいのかな?)なども制作された結構大がかりなものです。

そのアルバムに合わせて武道館ライブも行われました。
今年11月20日に以前発売されていた武道館ライブのビデオがDVD化されて発売になってます。
LIVE途中にMCが全く途中で入らず、音と映像、ライティング、衣装、全てがきっちり作られたLIVEです。
このところの良い意味で力が抜けているのFODのLIVEからは考えられないほどの凝った作りですね。

さて、今回のLIVEですが、前回の“2235”から20年経って、どう訴えてくるか?
“2235”の曲はストーリーを持っているので、復活以降のLIVE、いや、復活以前でもほぼ演奏されていません。
どんな音を聞かせてもらえるかも楽しみ♪

CLUB CITTA'は普段前面にステージが有り、スタンディングが多いライブハウスですが、今回はどうやら違うらしい。
まず、座席指定です。
私のチケットには「1列」、友達のチケットには「A列」・・・

会場を見て納得。
通常の舞台の前に小さめの舞台が出来ています。
その舞台にドラムやアンプなどの演奏できる一式が乗っています。
通常の舞台上に客席があり、そこがA〜の列、先に書いた小さな舞台の前からが1列〜になっていました。
また舞台左右にも客席が有り、一応360度どこからでも演奏が見える。
つまり私は普通の意味での1列目、友達は後ろ正面1列目でした。

1列目、こんな間近で観たことがないw
私の席は舞台向かって左側。
舞台の角から斜めに一直線に伸びた場所でした。

興奮気味のところ開演予定時間より若干遅れて開始!
会場に“2235”のオープニング曲‘DARKNESS REMAINS THE SAME’が流れ、メンバーが登場し“2235”の2曲目‘DATA NO.6’。
後ろと左右に設置されたスクリーンに「AKIRA」にスタッフの作製した‘DATA NO.6’の映像が流れてます。

Bass&Vocalの西村麻聡さん(以下マットシさん)の間近。
Drumsの山田亘さん(以下たるちゃん)も通常配置よりドラムが前に出ている(といううより舞台の奥行きが無い)為、バッチリ。ちょっとThinシンバルが顔の前で邪魔でしたがw
舞台右側にいるGuitarの北島健二さん(以下けんちゃん)は…殆ど見えない(>_<)舞台こちらの方まで来てくれないと、全く見えませんでした。

今回はしっかり舞台衣装着てます。
3人とも白のレザーにニットジャージの素材、銀のスパンコール付きw
形はそれぞれ違い、マットシさんのジャケット丈は腰、けんちゃんが膝、たるちゃんがその中間。
健ちゃんのジャケットの裾にはラビットファーが付いてましたw
友達の話だと、けんちゃんの衣装の一部が破けていたそうな。
動きにくくてわざと破ったか、それとも破けちゃったか。。。

も〜!最初から気持ち良い!
すっかり乗ってきました♪
MCは2回入り、途中ゴリラ?猿?の着ぐるみを来た人も出てきたり。
本編19曲&アンコール2曲、19時半過ぎから始まり終了22時15分の2時間半強でした。

一番前でみていると普段観えないものが見えて面白いですね〜
衣装のスパンコール1粒もしっかり見えました。
特に今回は舞台の前後で演奏することが有るためか、次の曲名など表示するモニターが前後用別に二つあるようで、マットシさん用の1つがバッチリ見えました。
「NEXT MC」とか「NEXT STAY OR GO」とか進行が表示されているんですが、演奏中しっかり歌詞が表示されている!
カラオケのみたいに歌詞の色が変わることは無かったですけどw
でもね、歌詞は間違えなくても間奏の長さを間違えて歌っちゃってましたよ、マットシさん。。。

ビデオと写真撮影していたなぁ・・・
私の席、一番前じゃしっかり映っているでしょうね。。。

前回のテーマが問題の「提起」、今回は「継続」だそうです。
前回のころではエコロジーなどの言葉はまだ一般化していなかった。
「これで良いのか?」と世間が思い始めたころ。
20年経った今では、少しずつ変わり始めようとしてきている。
でもまだまだ・・・
そんな意味だそうです。

「さらに20年後、どうなっているのかね?」なんて言葉が。
「20年後、またLIVEやったら来てくれる?」なんて言っていましたw
20年後、メンバー3人の歳の合計213歳!
今、51歳ですものね〜
71歳になってもプログレバンドでいてくれたら素敵だな♪
一番危なそうなのはたるちゃん。
メンバーにも「メタボ」なんて言われてました。
一番スポーツ得意で身体も動かしているはずなのにね〜
ドラムソロの後のいかにも「つっかれた〜〜〜〜」っていうため息(^_^;)

会場のロビーには20年前のメンバーの写真等が貼ってありました。
やっぱり若いわw
でも、その頃の作られた笑顔より、今の自然な感じの笑顔の方が素敵です(^^)

会場では12月9日発売のDVD『挑戦進化-HYPER PROGRESS LIVE NAKED』が売っていたので、もちろんGET!
このDVD撮影時のLIVE、行ってないのですよ。
そして、思わずTシャツも買っちゃった。
買うときは勢いで買っちゃうんですが、買って何時着るんでしょうねぇ〜
スポーツクラブででも着ますかねw

時計7時半曇り
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2009年10月29日

「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

昨日から公開の「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」をレイトショーで観てきました。

昨日昼食で外に出たときに、ふと見ると「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」のポスターが。
一緒にいた友達と、「今日から公開だっけ?」「観たいね」なんて会話をしていました。

そして昨日は仕事が定時上がり。
地元を歩いているときに「近くのシネコンで公開してたっけ」と思いだし、携帯で上映時間を見てみるとレイトショーなら間に合います。
そして、シネコン内2劇場で上映しています。
「水曜日はレディースデイで半額だ!」と思いだし、2週間限定の公開&これから以降仕事がどうなるか分からない、ということで昨日観ちゃうことにしちゃいました。

2劇場上映、シネコンに行ってみて分かりました。
1つは通常の映画、もう一つはIMAX。
IMAXは高品質の映像&高音質と「断然迫力が違いますよ」とシネコンのスタッフの言葉。
レイトショーの割引も、レディースデイの割引も有りませんが、2000円(レディースデイなら1000円、レイトショー1200円、通常1800円)で存分に楽しめるならば、とIMAXの方で観ることにしました。
席は一番後ろの少し左寄りでした。
500席以上の劇場がびっしり埋まりました。

内容はコンサートのリハーサル風景と聞いていたので、結構断片的映像で音楽としては繋がっていないのかと思っていました。
ところが、衣装が違うので違う時間だと思うのですが、上手く繋げてフルにコンサートを観ている感じです。
その合間にリハーサルならではの調整の場面等が挟まれています。

それにしても、1曲ごとにセットの転換が大きく、後ろで流れる映像も違う。
その映像を撮っている場面も出てくるのですが、凄く手間がかかっている。
これは生のコンサートで観たかった!

そして、マイケルのコンサートに対する「観客を喜ばせる」姿勢が凄く良く分かりました。
「観客が入り易いようにレコーディングの音に忠実に」この言葉にはショックを受けました。
ダンスもプロモーションなどで観たことがあるものが沢山出てくる。
しかし、まったく同じじゃなくそこから発展している。
音・ダンス・パフォーマンスなど全てを把握しているのも凄い。

どうも整形や他の面で私生活のゴシップ面が強くて、ここ数年マイケルに対してはあまり良い感情がなかったです。
しかし、音楽や観客に対する姿勢、スタッフへの接し方等見ていると、そんなのすっ飛んじゃいました。
「KING OF POPS」、この言葉に納得できます。
改めて彼の音楽を聴いてみたくなりました。
観て良かった♪
上映後、劇場内から自然と拍手が湧きあがっていました。

本当に亡くなってしまったのが惜しまれます。
マイケル・ジャクソンさん、安らかにお眠りください。

時計6時曇り
posted by 美々 at 07:20| Comment(8) | TrackBack(0) | 観てきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月25日

「聖地チベット -ポタラ宮と天空の至宝-」展

23日に休暇が取れたので、上野の森美術館で開催中の 「聖地チベット -ポタラ宮と天空の至宝-」展 を観てきました。

色々とニュースになっているチベット。
その独自なチベット文化を総合的に紹介する、わが国初の展覧会だそうです。

チベットは仏教、それも密教が信仰されたいます。
仏教を信仰する国で、密教儀礼を実践しているのはチベットと日本だけ。
密教が日本に入ってきたのは、6−7世紀頃にインドから中国に伝わり、9世紀に空海・最澄らによって伝えられたもので、「中期密教」と呼ばれます。
対してチベットの密教は、8世紀以降にインドからチベットに伝わり教義が整理されたもので、「後期密教」と呼ばれます。

日本とチベットの密教の違い、なんて私には勉強不足で分かりませんが、映像等で見るチベットの文化に興味があって出かけました。

世界遺産にも指定されている、チベットの文化・宗教・政治の中心地、ポタラ宮を含め、出品全123件(173点)のうち、36件が一級文物(日本の国宝に相当)という貴重な品が展示されています。

チベットには土着のポン教があります。
そしてインドからのヒンズー教。
これらをうまくミックスしているのが今のチベット密教でしょうか。
日本が仏教と言いつつも、神道が信仰されているのと似ているのかな?

仏像等はインドや中国で作られて、チベットに献上されたものが多いと思いました。
今回は仏像そのものを観ることが出来ますが、普段は衣装をまとっているものが多いそうです。
まあ、その理由は現物を観ていただくと分かると思いますw

展示品自体は観易いのですが・・・
なにせ説明が少なすぎる。
音声ガイドを借りましたが、音声ガイドの説明は確かに補足にはなっていますが、足らない。
一概には示せないのかもしれませんが、ポン教やヒンズー教の神々の名前の一覧と位置付け、チベット密教の流派の分岐図など展示しても良かったのではないかなぁ。
音声ガイドの語り手は『情熱大陸』や『F1』でお馴染みの窪田等さん。
良い声で聴きほれちゃいましたw

今回の展示物自体、ちょうど良い規模だとは思いますが、もう少し生活の中の信仰等も取り上げて欲しかったな。
色砂やバターで作られる曼荼羅、現物(展示や映像もなし)を見たかった。

今回も図録を購入。
図録である程度勉強してからもう一度観に行きたいなぁ。

上野の森美術館での会期は、2010年1月11日(月)まで。
その後、
 大阪歴史博物館 2010年1月23日(土)−3月31日(水)
 仙台市博物館  2010年4月20日(火)−5月30日(日)
で開催されます。

宜しければ会場まで足を運んでみてください。

時計7時曇り
posted by 美々 at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 観てきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月29日

お台場 ガンダム

先週の土曜日(22日)、お台場に設置された等身大のガンダムを見てきました。
ガンダムは全く分からないほど知らないのですが、友達のお供で出かけました。

全く知らない私が観ても「凄いexclamation×2」と言う言葉が出るくらい。
18mは迫力でした。

gandum1.JPG

gandum2.JPG

どのぐらいの間隔かは分かりませんが、音楽とともに少しだけガンダムが動きます。
首が左右に数回振られて、煙が身体から湧きあがり(故障しているようにしか見えないw)、足元も煙が広がって、最後は首が上を向く。
動くたびに周囲で「うぉ〜〜〜!」と歓声が上がるんです。

目は何もないときから点灯していましたね。

後ろ向きの写真をよ〜〜く見ていただくと、背中の赤い部分が少し色が三角形に白っぽく変わっている部分が有ります。
お分かりでしょうか?
噴射口でいいのかな?その影響で色が変わった、っていうのを表現しているらしいw
細かいですよね。

「ガンダム1機だけじゃなく、○○(すみません、ガンダム知らないものでなんだか分かりませんでした)も隣に並べば・・・」みたいな声がちらほら聞こえてました。

改めてガンダムの人気の凄さを感じました。

それにしても、お台場は凄い人でした。
フジテレビでイベントなどやっていた所為もあるでしょう。
帰りにガンダム最寄り駅の台場からゆりかもめに乗ろうと思ったのですが、あまりの混みように青海まで歩いちゃいましたw

ガンダムの展示は31日まで。
宜しければ会場まで足を運んでみてください。

時計6時晴れ
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2009年08月28日

トリノ・エジプト展

先週の木曜日(8月20日)、上野の東京都美術館で開催されている「トリノ・エジプト展」を観てきました。

エジプト展と言えば先日は横浜で開催されている「海のエジプト展」も観てきました。
今回の記事は2つのエジプト展を比較することも一部書いていこうと思っています。

まずはトリノ・エジプト展について。

トリノ?イタリアのトリノ?なんでエジプトと関係するの?と思った方が大半だと思います。

トリノにはカイロ・エジプト博物館、ロンドンの大英博物館、パリのルーヴル美術館、ベルリン・エジプト博物館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館などと比肩する世界屈指のエジプト・コレクションを有する博物館が有ります。
それがトリノ・エジプト博物館。
今回の展示はそのトリノ・エジプト博物館の収納品約120点の展示でです。
もちろん全てが日本初公開のものばかりです。

トリノ・エジプト博物館はナポレオンのエジプト遠征に従軍し、フランスのエジプト総領事となった外交官でエジプト学者のベルナルディーノ・ドロヴェッティの収集品を中心に創設されました。

「メンフィスとテーベへの道は、トリノを通過している」
ヒエログリフを解読したことで知られる古代エジプトの研究者、ジャン=フランソワ・シャンポリオンが残した言葉です。
それだけトレノの収蔵品は重要だということでしょう。

「海の〜」と比較をしてみたいと思います。
・「海の〜」は名前の通り海から引き揚げられたものが中心、「トリノ〜」は陸地から発掘されたものが中心
・「海の〜」には腐りやすい木製・布製など皆無、「トリノ〜」には木製・布製・パピルスなど多数あり
・展示品の年代が「海の〜」はプトレマイオス朝中心、「トレノ〜」はそれより前の新王国時代の物が多い
・「海の〜」は浸食作用による劣化が目立つものが有るが、「トリノ〜」には繊細な状態のよいものが多い。
・「海の〜」は最近の発掘のため、歴史的価値観からの保護がされているが、「トレノ〜」はナポレオン時代の収集の為、美術的価値観のものがある。

上記の一番下の項目について補足します。
石棺の蓋は大体埋葬者が分かるように人型に彫刻されています。
展示されている石棺の蓋のうち、胸から上しか無いものがありました。
石棺の蓋は重いので、運搬しやすいように綺麗な美術的価値が有る頭部のみを切り取って運んだのでは?と思います。
他の切り取られていない石棺を見ると、足元の方に埋葬者の名前が刻まれていたりしています。
全て綺麗な状態で残っていれば・・・と残念に思いました。

「トリノ〜」の展示の目玉は彫刻類。
現地・トリノでは照明と鏡を駆使した彫像ギャラリーの演出が注目を集めているそうで、今回の展示でもその演出法を取り入れているそうです。
薄暗い中、明るい照明を浴びて浮かび上がった彫刻群。素晴らしいものです。

ポスター等に印刷されているのは「アメン神とツタンカーメン王の像」と「イビの石製人型棺」。
どちらも綺麗な彫刻です。

私が気に入ったのは「タバクエンコンスの人型棺」。
彩色された木棺で、凄く細かく神の像などが彩色されています。

「海の〜」より「トリノ〜」の展示品は数としては3分の1程度ですが、見ごたえは十分あります。
ゆっくり観て2時間ほどでしょうか?

音声ガイドは俳優の沢村一樹氏がシャンポリオン役に扮して案内してくれますので、面白いことは面白いですが、ほぼ展示に書かれた内容でした。

「トリノ〜」での展示品は「海の〜」より普通に私たちが“古代エジプト文明”とするイメージに近いものが有ると思います。

東京での会期は10月4日(日)まで。
以降、
2009年10月17日〜12月20日 宮城県美術館
2010年1月5日〜3月7日 福岡市美術館
2010年3月20日〜5月30日 神戸市立博物館
2010年6月12日〜8月22日 静岡県立美術館
と各地を回ります。
宜しければ会場まで足を運んでみてください。

今回、入場券を上野駅構内のチケットブースで購入しました。
そのときに気になるポスターを見つけてしまいました。
「聖地チベット -ポタラ宮と天空の至宝-」展
思わず前売りチケットを買っちゃいましたw

時計6時曇り
posted by 美々 at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 観てきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月08日

「海のエジプト展」

8月6日(木)に横浜・みなとみらい パシフィコ横浜 で開催中の「海のエジプト展」を観てきました。

副題に“〜海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝〜”とありますように、海底から引き上げられた遺物の展示です。

アレクサンドリアはアレキサンダー大王のよって地中海沿岸に作られた都市です。
そして、クレオパトラが最も愛した街。
交易と軍事の要であり、その当時で最大の図書館も有り、文化の中心でもあった街です。

しかし、これまでクレオパトラが過ごしたという宮殿の場所など、古文書には記載されているのに、正確な位置が分かっていませんでした。
理由は地震などの自然災害。
1200年ほど前に海に沈んでしまったそうです。
それが今のアレキサンドリアの街に面した海底にあると分かり、発掘されたものが今回の展示となります。

アレキサンドリア以外にも古文書のみで確認されていた地中海に面した街、カノープスとヘラクレイオン。
こちら二つは街ごとやはり1200年前に海底に沈んでいます。
その二つの街から引き揚げられたものも今回展示されています。

携帯の公式HPに待ち受け画面をダウンロードすると、100円入場料が100円引きになるとあるようですが、ダウンロードするのに会費がかかり、それが105円!
意味ねぇ〜(-_-;)

PADIダイバーの方ならPADIのCカード(全ランク可)を持参して会場窓口で当日券を買うと、大人なら300円引きになります。

中に入ってみると会場はとっても広い!
約490点の作品が展示され、その全てが日本初公開だそうです。


会場は「カノープス」「ヘラクレイオン」「アレキサンドリア」と大きく街ごとに区分されて展示されています。

今回の展示の中心となる王朝はプトレマイオス王朝。
プトレマイオス王朝最後の女王がクレオパトラとなります。
プトレマイオス王朝ってアレキサンダー大王の部下が起こした王朝なんですね。
ということで、その前のエジプト王朝と支配階級の人種が違うわけです。
今までのエジプトの神とギリシャの神が融合されて新しい神が出現している、そんな時代背景がこの展示に舞台になります。
そんな訳で「こんな神の名前聞いたことがないよね?」「知らないねぇ〜」と同行者と首をひねることしきり。
途中で神の解説がされていて納得しました。
しかし、エジプトの冥界の神・オリシスとギリシャの豊穣と葡萄酒と酩酊の神・ディオニュソスが同一視されるのには???でした。
ハデスなら分かるんだけど・・・

ポスター等で大きく出ている神像はヘラクレイオンから引き揚げられたものです。
三体あって豊穣の神ハピの像・ファラオの像・王妃の像と並ぶと圧巻でした。
でも、会場が大きい所為かあまり気にならないw

石像ではカノープスで引き揚げられた王妃の像が衣のひだの美しさでダントツに気に入りました。

今回の展示で印象に残ったのは2つの石碑。
一つはヘラクレイオンで引き揚げられた「プトレマイオス朝のステラ(石碑)」。
今は17に割れちゃっていますが、元は一枚岩の石碑。
高さが6m以上・重さが15t以上もある大きなものです。
ヒエログリフ(エジプトの文字)が全面に記されています。
もう一つは同じくヘラクレイオンから引き揚げられた「ネクタネポ1世のステラ(石碑)」。
裏返しに海底に沈んでいたそうで、侵食もなく凄く綺麗な黒光りした石碑です。
こちらにもヒエログリフが刻まれ、上部には王がネイト神(サイトという街の守護神で戦いの神)に供物を捧げる絵柄が刻まれています。

とにかく展示物が多いのですが、細かい小さなものも多いので、観終わった後に「490もの展示物が有ったようには思えない」と思いました。

先日TBS系列で「海のエジプト展」の特別番組が放映されていたのはご存知でしょうか?
そこでどのように引き揚げているか、ということも放送されたいましたが、展示の中にも引き揚げる道具など展示されていました。

最後にバーチャルシアターがあります。
古代アレキサンドリアの街がバーチャルに再現されています。
また引き揚げる前の海底状況も再現され、「こんなところから良く見つけるなぁ〜」と感心しました。
DOLのサルベージほど簡単じゃないですw

木曜日の10時に入ったというのに結構混んでいて、観終わるのに約3時間かかりました。
土日で混んでいればもっとかかるでしょう。
夏休みの所為もあってお子さん連れが多いです。
大人向けの音声ガイドを借りてみましたが、この展示では説明されていること以上の物がほとんどなく不要と思います。
子供向けの音声ガイドはコナンが出てくるようで、クイズが入ったものになっているようです。聴いていないので良く分かりませんがw

プトレマイオス朝における地中海との関わりなど、普通のエジプト展とは違った面白さがあります。
入場料は高めですが、展示物の多さなどを考えれば仕方がないのかな。
宜しければ会場に足を運んでみてください。


実は「海のエジプト展」を観終わって昼食を取った後、上野のシカン展を梯子しましたw
15時ごろ入って閉館の17時まで。
今回は空いていたので、満足いくぐらいゆっくり観ることが出来ました。
流石に2つ観たのは疲れましたがw

時計6時曇り
posted by 美々 at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 観てきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

『風を継ぐ者』

7月18日(土)に、サンシャイン劇場で公演中の、演劇集団キャラメルボックスのお芝居『風を継ぐ者』を観てきました。

お芝居の舞台は幕末の京都。
新撰組に江戸出身の二人の若者が入る試験を受けるところから始まります。
一人は足は速くまっすぐな気性を持っているが、剣術や学問は×という立川迅助。
もう一人は昌平坂学問所の教授を父に持ち、剣術も学問もできる小金井兵庫。
二人は入隊の許可が下り、新選組随一の剣士・沖田総司が率いる一番隊に配属されます。
立川の両親はすでに亡くなっており、妹がいます。
京に医者を営む叔父、それを助ける従妹・叔母がおり、妹もそこにお世話になっています。
立川&小金井が入隊して一カ月後、池田屋騒動が勃発。
二人も池田屋に駆けつけます。
剣術の苦手な立川は伝令役として参加します。
そして彼を助けようとした沖田が、戦いの最中に喀血し倒れてしまう……。
ストーリーが進むにつれ、新撰組に長州人々が絡んでいきます。

今回、立川役の佐東氏が凄く合っていました。
気持ち良い位まっすぐな気性の役を熱演されていました。

小金井役の大内氏、ナレーター的な存在なのですが、冷静の中におちょくったところがあって面白かった。

土方歳三氏役の三浦氏、大きな身体&迫力のある目つき。
大学時代まで本気で野球をなさっていた方と初めて知りました。
劇場でもらうブックレットの“観終わったら読んでください”というコラムのところに「アニキが○○○○○○の○○の○○」(“観終わったら〜”に書かれていたことなので、伏字w)とあり、納得。
私のイメージの土方より骨太でデカイ土方でしたが、殺陣の迫力は圧巻。

それに対する長州方で今回文学座からの客演の粟野氏、やはり大きな身体で迫力ある目つき。
プロフィールをみると、なんと元西武鉄道アイスホッケー部の正選手!
私が良くアイスホッケーを観に行っていた時より後の方らしいですが。
キムタクが出ていたアイスホッケーのドラマ、『プライド』にも出ていたそうな。

キャラメルボックスの殺陣って迫力が有って見ごたえがあるのですが、さらに今回はすごい殺陣を見せてくれます。

立川の従妹・つぐみ役の實川氏、医者の手伝いをしているという役柄で凛としたところが良く、と恋をする乙女な部分が愛らしかった。

立川の叔母・たか子役の岡田氏、うまいなぁ〜
同じように叔父・桃山先生の西川氏、この二人のようなベテランがいるから、芝居が締まるし楽しい。

ちょうど行った日が三浦氏のお誕生日ということで、終演後に客席も含めてお祝いしました。
ケーキが出てきて、みんなで「ハッピーバースディ」を歌いました。
実在の土方氏が亡くなったのが34歳、三浦氏も今回34歳になったそうです。

笑いあり、涙あり、友情あり、恋愛あり、憎しみあり、葛藤あり・・・
色々てんこ盛りのお芝居です。

東京・池袋のサンシャイン劇場では8月9日(日)まで。
その後、8月14日(金)〜16日(日) 名古屋・名鉄ホール。
8月20日(木)〜25日(火) 大阪・イオン化粧品 シアターBRABA!


ついでに・・・
過去のキャラメルボックスのお芝居を映画館で観ることが出来ます。

“Livespire”といいまして、ソニーが、ミュージカル・演劇などの舞台芸術、音楽コンサートやスポーツイベントなどをデジタル映像化し、全国の映画館に向けて配給を行っています。
サンプル映像を見ると分かるのですが、舞台を四方八方から映し出していて、臨場感満点です。

現在上映中のキャラメルボックスのお芝居は、
『すべての風景にあなたがいます』と『光の帝国』
それぞれ1時間のお芝居を映像化したもので、各1000円。
『すべての〜』は梶尾真治原作、『光の〜』は恩田陸氏原作。
「キャラメルボックスのお芝居を観てみたいけれど、ちょっと遠いし高いし。。。」なんて思っていて、近くで上映されるようでしたら入門編としてお勧めです。

宜しかったら劇場に足を運んでみてください。

時計7時晴れ
posted by 美々 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 観てきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月15日

『インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン』

昨日から上野の国立科学博物館で開催されている
  『インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン』
    TBSのHP … http://www.tbs.co.jp/sicanten/index-j.html
    科学博物館のHP … http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2009/sican/info.html

を観てきました。

実は会期前の12日(日)に開催された先行プレミア内覧会のチケットが当たったので、12日に観てきました。
そして、プレミア内覧会の出口付近で、昨日開催の特別講演会の申し込みを受け付けていたのでしっかり申し込み、昨日は講演会の方も聴いてきました。
今回の記事は展示と講演会二つになりますので、いつもより長文になるかと(^_^;)
よろしくお付き合いくださいませm(__)m

まずはシカンについて簡単に。

シカンとはインカ帝国より前、西暦800年位〜1400年位にペルー北部海岸地帯パタングランデに栄えた文化です。
黄金製品が多数出てきたことで、注目を浴びました。
『シカン展』は過去にも開催されていますし、TBSの特番でも放送されていますから、ご存知の方もいらっしゃるのでは?

発掘調査は一環として南イリノイ大学の島田泉教授によって行われ、日本のテレビ局のTBSが20年間支援してきています。
今回の展示は20年間TBSが島田教授を支援してきたことを記念して開催されます。

まずは展示の概要について。
昨日の講演会の中でも話が出ていたのですが、このような展示は今回が最初で最後だろうとのこと。
どのように通常の展示と違うか?ですが、通常は出てきた遺物を並べ、それについての検証・解析等が展示されるものです。
しかし今回の展示はTBSというテレビ局が支援しています。
遺物を発掘する過程や検証する過程も合わせて展示されています。
展示も“モノ”としてではなく、各所に15台ほどモニターが設置されていて、映像として見ることが出来ます。
苦労めいた悲壮感が漂うものではなく、発掘の興奮・臨場感が伝わるものでうまく構成されています。
もちろん映像だけでなく、展示物も見ごたえのあるものばかりです。

展示の構成は大きく2部に分かれています。

第1部 シカンを掘る!考古学者の挑戦

1978年に島田教授が、遺跡にはじめて足を踏み入れてから、現在に至るまでの足取りが紹介されています。
会場を入ってすぐのところに、実際に使われている発掘道具などが並んでいました。
また、約30年の発掘調査に現地の方が関わっているわけですが、中には約30年一緒に仕事をしてきた人たちもいるとか。
凄いことですね。
調査団には考古学だけではなく、遺伝子学・化学・言語学などの学者はもちろん、陶芸家や建築家など、あらゆる分野の専門家が関わっており、それによって解明されたことが多いというのに興味を持ちました。

第2部 シカン文化の世界 インカ帝国の源流

16世紀初頭、スペイン人によってインカ帝国は滅ぼされました。
その時に多数の黄金製品が略奪されましたが、インカ帝国に黄金製品の製作技術を伝えたのは、滅亡したシカンの地から連れて行かれた職人だといわれているそうです。
シカンではどのような技術がはぐくまれ、生活していたか、宗教観はどうか、他国との関わりはどうなっているかなどがここで展示されています。
シカンは相当裕福な文化であったようです。
エクアドル辺りで取れる貝が多数出土したり、アマゾン地帯に生息する動物の骨が見つかったりしています。
また、シカンで作られた貨幣のようなものが離れた地域で見つかっているなど、交易が盛んに行われた来たようです。
その辺りの展示・映像も分かりやすく面白かったです。

会場最後には3D映像のシアターが有り、今までの記録を簡単にまとめた映像で見ることが出来ます。
“東の墓”といわれる墓が有るのですが、その構造を映像で見せてくれます。
墓の主は壮年の男性なんですが、胡坐をかいた状態で逆さまに埋葬されています。
しかし首は切り離され、キチンと正面を観た位置に大きな黄金仮面をかぶせた状態で置かれています。
黄金の手袋等の埋葬物もどこにあったかなど分かりやすい映像でした。
昔見た「シカン展」では、東の墓が立体の原寸大模型になっていて、ぐるぐる周囲を廻ったのを思い出しました。

展示は各所にあるモニターを見つつの見学になるので、2時間ほどでしょうか。
音声ガイドもあります。
今回は今までにない形態の音声ガイドで、これは是非聴いてほしい。
ただ単に展示物の説明だけでなく、その使われ方や周辺地域との関わりなど図録には載っているでしょうけれど、展示では記されていない情報が満載です。

プレミア内覧会ではクリアファイルなどのグッズは買えましたが、図録は販売されていませんでした。


展示の話はここまでにして、次は講演会の話を。

講演会は2部構成となっていました。

第1部 「アンデス文明の中のシカン−30年間の発掘調査で明らかになったこと−」 

講師は島田教授でした。
島田教授は確か幼少のころに渡米されて、それからはほとんどアメリカで生活されていたので、日本語があまりお上手ではないと聞いたことが有ります。
しかし、プロジェクターを使いながらの説明はとてもわかりやすいものでした。
確かに発音怪しいところはありましたが、丁寧な説明でした。

第2部 「シカンと日本の関わり」

パネリストに島田教授、国立科学博物館人類研究部 人類史研究グループ長 篠田謙一氏(日本人のルーツを遺伝子の面で研究されているそうです)、TBSテレビ 元シカン番組プロデューサー 小川邦雄氏(以前「報道特集」という番組のキャスターをなさっていました)、シカン展コーディネーター 義井豊氏(ペルー在住の写真家。ここ数年の南米の展示のコーディネータをほぼなさっているそうです)の4名の方を迎え、シカン文明との関わりをざっくばらんにお話されました。

お話を聞いていて、本当に偶然が重なってこのような大きな発見につながったんだな〜と思いました。
途中で笑いが出る終始和やかな対談でした。

公演会場では図録が販売されていました。
購入したところ、終演後に島田教授が図録にサインしてくださるとのこと。
もちろん並んでサインしていただきました(^^)v
現在61歳だそうですが、そうは見えなかったですね。
50代前半・・・40代に見えるかもです。
普段から健康には注意なさっているのでしょう。

「まだ未発掘の墓が10ぐらいある」とのこと。
資金と体力が続く限りご島田教授自分で調査なさりたい感じでしたが、後進の指導もなさっているようでした。
TBSのお偉いさん、是非とも支援を切らないで頂きたい!
「民間から20年も継続して資金援助を受けることは他では考えられない」そうです。
また、ペルーで30年継続して調査が続いているところは例がないそうです。
これからも新たな発見があることを願ってやみません。

講演会には他に、20年間ずっと映像を撮影してきたカメラマンや、ここ数年の科学博物館で開催される展示のデザインをされている方、番組ディレクター、図録の構成をなさった方などがいらしていて、紹介していただけました。
展示のデザインは気に入っていました(ガラスケースの周囲のイラストなど)ので、「ああ!この人が!」と感動しちゃいましたw

TBSでシカンについて放送が2回あります。
まずは特別番組。7月26日(日) PM2:00〜
そして、「世界ふしぎ発見!」 8月8日(土) PM9:00〜

展示をご覧になるなら、テレビ番組である程度知識を持たれてから見学なさった方が良いかもしれません。

東京での会期は
2009年7月14日(火)〜10月12日(月・祝)
開館時間: 午前9時〜午後5時、金曜日は午後8時まで
※8月8日(土)〜8月16日(日)は午後6時まで延長開館
(ただし、8月14日は午後8時まで)
(入館は各閉館の30分前まで)
休館日: 9月7日(月)、14日(月)、28日(月)、10月5日(月)
当日券は1400円ですが、金曜日の17時から使えるペア券というのがあり、それだと2人で2000円とお得になっています。
水曜日は女性なら1000円というお得なチケットも有ります。

他に全国4か所を廻ります。
〔熊 本〕熊本県立美術館
2009年10月30日〜12月23日
〔富 山〕富山県民会館
2010年1月9日〜3月7日
〔高 知〕高知県立美術館
2010年3月14日〜4月18日
〔福 岡〕福岡市博物館
2010年4月24日〜6月20日

よろしければ会場まで足を運んでみてください。
私も最低あと1回は会場に行くつもりです。

時計6時晴れ 梅雨が明けて暑いです
posted by 美々 at 13:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 観てきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

『奇想の王国 だまし絵展』

昨日、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の『奇想の王国 だまし絵展』を観てきました。

“だまし絵”、聞いただけで面白そうでしょ?
有名なところではエッシャーかな?
それ以外にも古典から現代まで、色々な手法での“だまし絵”が一挙に展示されているのが、今回の展示です。

だまし絵には色々な技法があります。

<ダブル・イメージ>
一つの物を違う角度でみると違ったものに見えるもの。
今回の展示のポスターなどでつかわれている「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」という作品が代表例。
人物画なんだけれど、果物の静物画で表現されています。

<アナモルフォーズ>
一見したところ何が描かれているのか分からないものが、ある一定の見方をすると何だか分かってくるというもの。
遠近法の技術を応用して作成されたですね。
展示の最後のところにある映像を見ると、どうやって作られたのかの理論が分かります。

<トロンプルイユ(目だまし)>
あたかも壁に絵がかかっているように、状差しがあるかのように、あたかも本当にそこに物が有るかのごとく書かれているもの。
「水彩画の上に置かれた透明な紙」という作品があるのですが、これが一番印象に残りました。

日本の作品も多数あります。
ダブル・イメージの歌川国芳の浮世絵は面白い。
大好きな福田繁雄氏の作品が1点しかなかったのは残念。
福田美蘭氏の作品も1点ありました。
親子とは知らなかったな〜

マグリッド・ダリ・エッシャーも数点。
どれも楽しい。
ダリとエッシャーは個別に展示を見ているのし、エッシャーは好きな作家の1人。
マグリッドも改めてじっくり見てみたいと思いました。

現代の作品もいくつかあります。

パトリック・ヒューズ氏の「水の都」という作品の前は「うわ、何これ!」「動いている!」といったような声が上がってました。
この作品、実物を見ないと面白さが分かりません。
是非見ていただきたい!

本城直季氏は写真家です。
実際の風景を撮影しているのですが、どう見てもミニチュアをジオラマを撮っているようにしか見えない。
ぼかし方の所為らしいのですが、凄い不思議です。

展示されている作品は100展ほどでしょうか。
リストには138点載っていますが、入れ替え作品も有りますので。
じっくり見て2時間ほど。

グッズも多数出ていますが、今回は図録だけ購入。
「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」のところをみると、絵とそこに書かれている野菜や果物の説明が書いてあり、細かく見ていくと面白いです。
展示にも説明の絵がそばについてはいますが、なかなかじっくり見ていられませんからね。

この展示は普段絵に関心がなくても、面白いものが見たいという気持ちがあるなら楽しめるのではないのでしょうか。


会期は8月16日まで無休。
〜7月23日(木) 10:00−19:00(入館は18:30まで)金・土は21:00まで(入館は20:30まで)
7月24日(金)〜8月16日(日) 連日10:00−21:00(入館は20:30まで)
土日昼間はチケット購入で15分待ちが出るほど混んでいるようです。
平日、土日でも夕方なら空いているようです。
Bunkamuraのメルマガを登録しておくと、100円ですが割引クーポンをダウンロードできます。

東京が終わった後、8月26日〜11月3日は兵庫県立美術館で開催されます。

よろしかったら会場まで足を運んでみてください。

時計6時雨
posted by 美々 at 08:01| Comment(5) | TrackBack(0) | 観てきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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