2012年03月18日

「インカ帝国展」

16日に代休が取れたので、上野の国立科学博物館で開催中の「インカ帝国展」を観てきました。

国立博物館で開催の中南米展は5回目ぐらい?
毎回とても面白い展示なので、開催を楽しみにしていました。

今回の展示は、3つの視点:考古学、人類学、歴史学 という構成になっています。

考古学の視点では、文字を持たず、鉄器や車輪を知らなかったと思われるインカ人を発掘されたものなどから観ていきます。

途中にあったのは、クスコにある石組の壁のレプリカ。
有名な12角の石を中心にしたものでした。
これは写真撮影OKだったのでパチリ。

inka_wall.jpg

その横で岩の削り方のビデオが流れていました。
大きな岩をおおよその形に削って、間に補助の石を入れて組あげる。
面が合うように岩を削った後、補助の岩を取り除けばぴったりくっつきます。
ってことでしが、鉄器がないので堅い岩をたたきつけて面を削っていくんです。
これで剃刀の刃が入らないようにできるの???って思いました。
なお、レプリカはその製法では作っていません。←スタッフの方に確認したので間違いないです。

人類学の視点では、ミイラ5体を中心に展示されていました。
このミイラ、インカに滅ぼされたチャチャポヤ人のもので、インカに滅ぼされるまでミイラを作る習慣がなkがったとか、現在の技術で分かってきたことなど、なかなか面白いです。
全部が膝を抱えて座って、顔をムンクの「叫び」みたいに手で押さえていて、それぞれの手の指の間に開かないようにか糸が渡してあるなど、形が決まっています。

そして歴史学の視点。
これが今回の展示の特徴かな?
インカ帝国ってスペイン人によって滅ぼされたあと、消滅したと考えられてきました。
しかし近年、征服後にもクスコにインカ族の末裔が残っていて、結束していたなんて判ってきました。
この古文書などから研究していく分野が歴史学です。
帝国滅亡後の話は、今まで知っていることが少なかったので、興味深かったです。

おまけのようにあるのがマチュピチュの展示。
今年、ハイラム・ビンガムがマチュピチュを発見して100年だそうな。
精密な模型が展示されて、また530インチの大型シアターで3Dを使ったマチュピチュの映像が観れます。
どちらも凄い力作です。

今回はちょっとおとなし目かな?
シカンの金の仮面みたいに派手な展示がないから、そう思うのかもしれません。
でも、良いものが沢山来ています。

展示は凄く丁寧。
ひとつひとつに結構詳しい説明がついています。
また、会場内何箇所か2〜3分の映像が流れていて、その周囲にある展示を理解する手助けになっています。
先ほど書いた石の壁のところもそうです。

そんな展示方法なので、そんなに会場内は混んでなかったのに、詰まる詰まるw
みんな、文字を読みますからねぇ。
こりゃ土日は大変でしょうねぇ。

当日、写真家・本展覧会コーディネーターの義井 豊氏によるギャラリートークが開催されたので、聞いてきました。
「普段しゃべるのが苦手」とおっしゃりつつ、苦労話などお聞きしました。
今はペルーは雨季で、展示物を運ぶのに車で八時間のところ、土砂崩れがあって24時間かかったとか、現地でのお話が中心で面白かったです。
この義井氏、近年の日本で開催されている中南米文明展のほとんどのコーディネーターをなさっています。
「今回で最後にしたいと言っているんですよ」とおっしゃっていました。
まだまだ止めないでほしいな、と思います。
会場からの「今回の展示品で一番お気に入りは何ですか?」と聞かれ、
ポスター等になっている「小型女性人物像」が好きと言われた笑顔が素敵でした。
ちなみに、チケットやポスターのデザインをされた方にこの像が好きだとは仰っておらず、偶然だそうです。

ギャラリートークの時、人類学展示監修者の篠田 謙一氏と歴史学展示監修者の網野 徹哉氏も後ろで観ていましたね。
先週には考古学監修者の島田 泉氏(シカン文化の発掘で有名)の講演があったのに、丁度休日出勤日で断念しました。

そういえば、人類学監修者の篠田氏、以前シカン文化の展示のときの講演で「面白い方だな〜」と思っていました。
今回ミイラ5体の展示の横に3D?映像で出演wされて説明してくださいます。

通常は図録以外買わないようにしているんですが、どうも中南米関係の展示ではグッズを買っちゃう傾向が。。。

今回は、

souvenir_inka.jpg

マチュピチュのクリアファイル。マチュピチュは絶対行くぞ〜!と思っているのでw
ワイルローのストラップ。愛と幸運のお守りだそうな。ご利益がありますように・・・
そして、赤っぽい5センチほどのもの、分かりますか?
キーフォルダーなんですが、先ほど書いたチャチャポヤ人のミイラ包みを模したものw
現地のレイメバンバ博物館のミュージアムショップのもので、限定品。
他にもこの包みの上にかぶさる棺(土器製でやはり顔がついています)を模したキーホルダーもありました。

会期は6月24日(日)まで。
その後、
仙台市博物館 2012年7月6日(金)〜9月9日(日)
山梨県立考古博物館 2012年9月18日(火)〜11月14日 (水)(予定)
静岡県立美術館 2012年11月27日(火)〜2013年1月27日(日)
と3か所巡ります。

よろしければ会場に足を運んでみてください。
posted by 美々 at 09:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 観てきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。
ぐぉーるでん ういーくですっ!
でも、相方が土日しか休みじゃないんで、前半は、たまりにたまった家事っていうか、片付けをしてすごしました。少しスッキリ。
4月になんと1時間半かかるところに転勤になったのダス。モチロンそっち方面に希望なんてしてません。だって横須賀人だもん(+_+)
往復に3時間かけ、平気で「6時半から打ち合わせやります」ってとこだから、自分の仕事はそのあとだから、一体どうしたらいいんだあ!の毎日でした。
5月からは、少しずつ要領よくやらないと体が持ちません。
美々さんも忙しいのかな?お互いに気をつけようね!
今日は川崎のはいさいフェスタに行きます♪
わあい!わあい!
明日までやってるから、ふらりと行ってみたら〜(^O^)?
Posted by 横須賀人 at 2012年05月05日 15:08
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/258359477
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。